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記事 · 水耕栽培 2026-08-14

水耕栽培と土耕栽培、都市農場での使い分け方

同じ施設内で二つの栽培方法を並べて運用するとはどういうことか
農
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農場からの記事
2026-08-14
屋内の水耕ベッドに並ぶバターレタスの列

水耕栽培と土耕栽培は、それぞれ得意な野菜と苦手な野菜があります。Fresh Solsticeでは開業当初から両方の方法を同じ施設内に設置していますが、この判断に至るまでには試行錯誤がありました。どちらが優れているかという話ではなく、野菜の種類と目的に応じて選ぶという考え方です。

水耕栽培が向いている野菜とその理由

水耕栽培は、根が常に養液に触れているため、葉物野菜の生育が安定しています。ルッコラやバターレタスのように、短いサイクルで収穫を繰り返す野菜に向いています。Fresh Solsticeでは、水耕ベッドの養液濃度をEC値(電気伝導度)で管理しており、季節ごとに調整しています。夏は1.2〜1.5 mS/cm、冬は1.8〜2.0 mS/cmを目安にしています。

一方で、水耕栽培は初期設備のコストが高く、ポンプや冷却装置のメンテナンスが必要です。2026年夏の猛暑では水温管理に苦労しました。設備への依存度が高い分、トラブル時のリスクも土耕より大きいと感じています。

土耕栽培が向いている野菜とその理由

ビーツやラディッシュのような根菜は、土の中で形を作るため、水耕栽培では育てにくい野菜です。土耕ベッドでは、松山市内の資材店から仕入れた赤玉土とバーミキュライトを混合した培土を使っています。配合は赤玉土6:バーミキュライト3:腐葉土1を基本にしており、年に一度、秋の作付け前に土を入れ替えています。

土耕栽培の利点は、設備への依存度が低く、停電や機器トラブルの影響を受けにくいことです。また、土の微生物環境が野菜の風味に影響すると考えており、農薬を使わない理由の一つでもあります。

二つの方法を同じ施設で運用する上での注意点

水耕ベッドと土耕ベッドを同じ空間に置く場合、湿度管理が難しくなります。水耕ベッドは蒸発量が多く、施設内の湿度が上がりやすいため、土耕ベッドの土が過湿になるリスクがあります。Fresh Solsticeでは、水耕エリアと土耕エリアの間に換気扇を設置し、空気の流れを分けています。

この構造は、当初の設計を見直して改修したものです。最初の設計では湿度の問題に気づいていませんでした。実際に土耕ベッドのラディッシュが過湿で腐れたことがあり、その経験から現在の配置に変更しました。設計段階で専門家に相談できていれば防げた失敗でしたが、今では見学ツアーでも説明する内容の一つになっています。

水耕と土耕のどちらが正解かは、育てたい野菜と施設の条件によって変わります。農場見学ツアーでは、実際のベッドを見ながらこの話をしています。

#水耕栽培#土耕栽培#都市農業#屋内農場

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